動脈血と静脈血の違いは、細胞レベルでのガス交換が行われる前か後かの違いです。

静脈血は、動脈血よりも二酸化炭素を多く含むので、

①pHは0.03〜0.04低く、

②PCO2は7〜8 Torr高く、

③HCO3−は2mEq/L程度高くなる。

検査値について、まとめて見ました。
    動脈血       → 静脈血
pH     7.4         → 7.37 (pHは変化しないこともある)
pO2    95Torr          → 40Torr
O2Sat   96%         → 75%
PCO2   40Torr        → 48Torr
HCO3− 24mEq/L    → 26mEq/L
BE     0mEq/L     →2.0mEq/L

このことから、静脈血を使って動脈血ガスを予測することが出来る。

【まとめ】静脈血ガスを用いて動脈血ガスを予測する方法

pH:    静脈血値+0.036

HCO3−: 静脈血値−1.5mEq/L

PCO2:   静脈血値−6.0Torr


BE:         静脈血値−2mEq/L


HCO3ー 濃度は、動脈血と静脈血にさほど差がないので、
HCO3- が減少する代謝性アシドーシスについては、
静脈血でも評価することが出来る。

(酸−塩基平衡についても、静脈血採血で評価が可能。)

※動脈血アンモニアは静脈血の約1/3の濃度となる。
※肝不全等でアンモニア高値が予想される場合でも、
筋肉や脳が血中アンモニアを除去して、静脈血で上昇しない場合がある。
→動脈血で再測定してみる。


※グルコースは静脈血の方が低く、(細胞でエネルギー源として取り込まれるので)
健常人では、静脈血を100とすると、毛細血管は110、動脈血は115となる。