以下の質問には答えられるようにしておきましょう。

(1)鼻の働きは?

(2)代表的な鼻の疾患を5つ挙げよ。

(3)鼻出血について、鼻の血管支配は?出血しやすい部位は?

(4)鼻出血の治療方法は?

(5)救急外来に来た鼻出血患者さん、どう対応しますか?

(6)口腔咽頭の味覚について、部位と支配神経は?

(7)副鼻腔の名前は?

(8)突発性難聴の診断基準は?

(9)音叉による聴覚検査方法は?

(10)滲出性中耳炎の症状、原因は?

(11)扁桃摘出術の適応は?手術の合併症は?

    手術後どんなことに注意して患者さんを診察しますか?

(12)難治性口内炎ではどんな疾患を除外する必要がありますか?

(13)反回神経麻痺の原因疾患は?

(14)カニューレの使い分けは?

(15)鼓膜・鼻腔・口腔の絵を描けるように!!


(1)鼻腔の働き

・空気の浄化(細菌、ほこりなどの除去)

・加温

・加湿

・嗅覚

・構音(共鳴器)


(2)代表的な鼻の疾患


・鼻中隔彎曲症

・急性副鼻腔炎

・慢性副鼻腔炎

・アレルギー性鼻炎

・鼻出血

などなど etc


(3)鼻出血における血管支配と出血しやすい部位


出血しやすい部位は、Kiesselbach area(キーゼルバッハ部位)で、

その支配血管は、前篩骨動脈、蝶口蓋動脈(中隔後鼻枝)、大口蓋動脈、上口唇動脈



(4)・(5):鼻出血の治療


※血液を誤嚥する可能性があるので、原則として、上を向かせない。


①出血部位を確認し、その後止血処置を行う。

  止血はタンポンガーゼで圧迫止血。


②止血はボスミン液に浸し、強く絞ったタンポンガーゼを鼻腔前部から鼻前庭に挿入し、鼻翼を外側から鼻中隔に向けて圧迫する。


③前鼻孔からの止血処置で止血出来ない場合は、Bellocqタンポン(ベロックタンポン)を用いる。


④それでも止血出来ない動脈性の鼻出血は、出血根幹動脈を結紮する。


※詳細なやり方等については、各施設でしっかりと学習してください。


(6)口腔咽頭の味覚について


舌の前2/3は、顔面神経の鼓索神経

舌の後ろ1/3は、舌咽神経

軟口蓋は、大錐体神経(顔面神経の中で分岐する3つの神経の1つ)の口蓋枝、

喉頭蓋は、迷走神経の上喉頭神経枝が支配していて、

それぞれの部域の味蕾からの味覚情報を中枢へ伝達する。


※ちなみに舌の運動は、舌下神経

 舌の知覚は三叉神経支配である。


(7)副鼻腔の名前は?


・前頭洞

・篩骨洞

・蝶形骨洞

・上顎洞


合計4つ。場所も一緒に暗記が必要。


(8)突発性難聴の診断基準


突発性難聴のページ参照


(9)音叉による聴覚検査


①Weber法

 音叉を頭頂部または前額部中央に立てて音の偏在を調べる検査。

 伝音性難聴ならば患耳側に偏って聞こえる。

 感音性難聴ならば健側に偏って聞こえる。


②Rinne法

 耳に近づけた音叉の音が聞こえなくなった時点で、音叉を乳様突起に当てて、聞こえるかどうかを見る検査。音が聞こえれば、骨導聴力の方が優れていることを意味し、伝音性難聴と判断出来る。(Rinne陰性)


(10)滲出性中耳炎の症状、原因について


【症状】小児では両側性、成人では一側性(必ずしもではない)の伝音性難聴、耳閉塞感、耳声増強。
上気道感染時に増強する。耳痛や耳漏は認めない。

 ※4~6歳の小児に好発する。


【原因】耳管狭窄(アデノイド、上咽頭癌など)、アレルギー、急性中耳炎の不適切な治療。


(11)扁桃摘出術の適応は?手術の合併症は?

  手術後どんなことに注意して患者さんを診察しますか?


【扁桃摘出術の適応】

・病巣感染

 →IgA腎症、ITP、掌蹠膿疱症、尋常性乾癬、胸肋鎖骨過形成症、扁桃周囲膿瘍

・扁桃肥大によるQOL低下(睡眠障害、いびき、睡眠時無呼吸など)

・反復する急性扁桃炎

・扁桃周囲膿瘍


【手術後の注意点】

①創部の出血に注意する。

→24時間以内、白苔が取れ始める1週間後に出血することが多い。

②術後感染

③手術操作による神経損傷、開口器による舌の圧迫による味覚障害

④扁桃摘出後、形態が変わることで共鳴構造が変化し、声の変化が生じる可能性がある。


【扁桃摘出術の禁忌】

・コントロール不良の基礎疾患(高血圧、動脈硬化、糖尿病、心疾患など)

・血友病、紫斑病、白血病などによる血液凝固異常(易出血性、止血困難の場合)

・麻疹、流行性耳下腺炎、百日咳などの伝染性疾患に罹患している時

・結核(ツベルクリン反応陽転者)罹患1年以内の場合。

・急性上気道炎で発熱している時。

・妊娠中(可能であれば月経中も避けた方が良い)


(12)難治性口内炎ではどんな疾患を除外する必要がありますか?


・尋常性天疱瘡、類天疱瘡、先天性表皮水疱症、水痘、手足口病、Behcet病、Sjogren、SLE、全身性強皮症、血管炎、薬疹、梅毒、サルコイドーシス


(13)反回神経麻痺の原因疾患は?


・頸静脈孔腫瘍、甲状腺腫瘍、肺癌・食道癌・縦隔腫瘍・乳癌などの縦隔リンパ節転移、

 弓部大動脈瘤、大動脈解離


(14)カニューレの使い分けは?


①単管か複管か

 カニューレの内腔に付着した痰は、適時吸引で除去する。しかし、痰が乾燥してしまうと、カピカピになって、吸引で除去出来なくなる。この時、単管カニューレではカニューレ換が必要となるが、複管式ではカニューレ本体をそのままにして、内管のみ一時的に抜去、清掃、洗浄、消毒出来る。


②カフの有無

 カフがあることで、誤嚥が防止できる。


③側孔付きカニューレ

 カニューレの湾曲の部分に孔が空いており、外孔を塞ぐと喉頭の方に空気が漏れて、発声出来るようになる。


④吸引ラインの有無

 カフの上部に誤嚥されて貯留された唾液などを除去する。


⑤スピーチラインの有無

 カフの上部に独立したラインがあり、発声のための送気管として使う。


⑥カフ調整機構(定圧バルブ付きカニューレ)

⑦長さ調整が出来るカニューレ

⑧特殊形状カニューレ



(15)鼓膜・鼻腔・口腔の絵を描けるように!!


これは省略します。各自で調べて描けるようになってください。