(1)胆嚢
 西洋梨状で壁厚は3mm弱。
 右肋弓下・右肋間走査を行う。
 門脈長軸を出すと門脈に併走する総胆管が見える。
 総胆管の内腔径は7〜8mm以内で門脈の腹側に位置する。 

(2)腎臓
 後腹膜臓器であり、思ったよりも背側にある。
 まず右の腎臓を見てから左の腎臓を観察する。
 長軸・短軸を観察し、長軸像で1枚ずつ撮影する。
 水腎、腫瘍、嚢胞、石灰化がないか確認。
 成人で長径:9〜13cm、短径:5cm

(3)脾臓
 左腎の後上側に位置する。
 呼気でやると描出しやすい。
 形状・大きさ(脾腫、脾欠損、重複脾などがないか確認)
 石灰化(Gamna-Gandy結節など)
 先に肝の辺縁に鈍化がないか見ておくと良い。

(4)肝臓
 肝臓はCantile線で右葉と左葉に大きく区分される。
 Cantlie線に一致して中肝静脈が走行している。
 大きさ、肝縁、表面実質のエコーレベル、肝臓内の脈管を評価する。
 →肝内胆管の拡張の有無、肝静脈の拡張の有無を確認する。
 肝臓周囲の所見(側副血行路、腹水、リンパ節の腫大)
 腫瘤性病変があれば形状、内部エコー、境界、辺縁、
 後方エコー、外側陰影を評価する。
 肝は区域別に観察する。(S2・3→4・1→5・8→6・7など)
 ※全ての区域が描出するように、目安となる脈管をつけて。
 ※見落としやすい場所:肝表面、S2、S3端、S6端、S8ドーム直下
 もれなく肝腎コントラストを評価する。肋弓下操作と肋間走査を行う。
 SOLが存在した場合は、必ず2方向から確認すること。

(5)膵臓
 十二指腸の内縁から脾門部までを横走するピストル型の臓器。
 体部は腹腔動脈と上腸間膜動脈に挟まれている。
 頭部との境界は上腸間膜静脈。膵管は2mm以上を拡張とする。
 矢状断で上腸間膜静脈がでれば、背側に膵鉤部がある。
 水平断では、体部背側に脾静脈が併走する。
 尾部は脾臓を窓に描出したら良い。
 ※見落としやすい箇所:鉤部、尾部

(6)膀胱
 尿が溜まった状態で評価する。壁肥厚がないか確認。
 前立腺は縦×横×高さ÷2>20cm3以上なら肥大症を疑う。
 石灰化の有無を確認する。