【基本的知識】

髄液の多くは脈絡叢で産生(500〜700ml/day)される。

成人の髄液量は約140〜270ml
髄液検査は2〜3本のスピッツで採取して、1本目を髄液一般検査に用いる。

髄液は、タンパク量が少なく、浸透圧が低いため、

細胞変性が極めて早いので、細胞検査は採取後1時間以内で行う。
 

【髄液の外観】

無色透明 → 正常

混濁   → 高度細胞数増加

日光微塵 → 軽度〜中等度細胞増加

血性   → 頭蓋内出血、穿刺時の血管損傷

キサントクロミー → 頭蓋内出血後(くも膜下出血等)


病気別で言うと、
細菌性 → 混濁、膿性
結核性・真菌性 → 水様〜黄色調 
ウイルス性 → 水様 
くも膜下出血 → 血性(またはキサントクロミー)

基準値は次のページに記載。


 【髄液基準値】


蛋白:
50mg/dL以下50mg/dL以上は病的増加)

 

糖:5080mg/dL(血糖値の6080%

※ 血糖値との対比が重要。

 

LD2050IU/L

※ウイルス性髄膜炎・細菌性髄膜炎の鑑別

LD1:広範囲神経組織障害

LD2:リンパ球、広範囲神経組織障害

LD3:リンパ球

LD4:好中球

LD5:好中球

 正常髄液 LD12 LD45

 細菌性髄膜炎 LD12 LD45

 

CK6U/L以下

※血中CKとは独立している。
 

髄液細胞数の基準値

 
 新生児:
     25/μL以下

 乳児:   20/μL以下

 乳児以降: 5/μL以下

 
 

【髄液検査でわかる疾患】

髄膜炎・脳炎

くも膜下出血

多発性硬化症

脳ヘルニア

ギランバレー症候群

ベーチェット症候群

サルコイドーシス

脳腫瘍

転移性腫瘍

プリオン病

【参考文献】
Neuropathology, DIMITRI P. AGAMANOLIS, M. D.