研修医中(研修後もですが)、仕事以外でも気をつけなければいけないことがあります。
 それは電話勧誘です。
 

 残念なことに、研修医の中にはこのような悪質な勧誘に引っかかってしまい、

 多額の借金を背負ってしまう人もいます。


 実は私も電話勧誘にひっかかって、契約してしまいそうになりました。

 そのような犠牲者を出さないためにも、当ブログで書かせてもらいました。


 以下、実話です。

【研修医生活7ヶ月目】


 ある日、仕事中に突然、病院の事務の方から電話(PHS)がかかってきて、


『○○先生から、研修医の会議についてお話があるとのことですが、

 おつなぎしても良いでしょうか?』


 と言われました。全く心当たりが無いまま電話をつないでもらうと、


『先生、たくさん税金納められてますね、節税しませんか?


と言われ、研修医の会議のことではなく、
延々と税金対策について話をしてきました。


そうです、これがいわゆる『電話勧誘』です。


はっきり言ってしまえば、


(どう見てもぼったくりな)マンションを売りつけてきます。


でも、何も知らない研修医の先生は、まんまと引っかかってしまいます。

(この時点では私も引っかかりました。)


では、実際について行ったらどうなるか?


体験談を語りましょう!!


①まず、住んでいるところの近くにある喫茶店で会う約束を取り付けられる。 


税金の多さ節税のお得度などを細かく説明してくる。

→新聞の記事など、様々な資料を使って、

 なかなか説得力のあるプレゼンテーションをしてきます。


勧誘『医師の方はみなさん、たくさん税金を払われています。

   

   だから、節税、税金対策をしましょう。

  

   医師の節税には1R(ワンルーム)マンション投資がおすすめです!!


3行でまとめるとこんな感じです。


そして、


③具体的な物件の説明が始まり、

 驚くことにその場で口契約を交わそうとしてきます。


私が紹介されたのは、大阪の1Rマンションで、価格は1500万円くらい。
(※後日談ですが、勧誘は何故か大阪の物件が多いです。) 


勧誘『家賃でローンは払えますし、ローンを払っても+1万円の収入があります。
   税金も返ってきますよ!!
   しかも定年したあと、老後もずっと家賃が入ってきますよ』


という謳い文句で勧誘してきます。
さらに、
勧誘『団信(団体信用生命保険)に入るので、何かあったら無料でマンションがもらえます!』
という勧誘をしてきます。

ここで買うと言ってしまうと、すぐに契約書が出され、契約となります。

④どうして節税になる?
『収入が1万円くらい入ってくるのに、どうして節税になるのですか?』

そう聞くと、

『新築のマンションを購入すると、減価償却が出来るんです!!』と言われます。

減価償却とは、長期間にわたって使用される固定資産の取得(設備投資)に要した支出を、
その資産が使用できる期間にわたって費用配分する手続き (wikipediaより引用)


ざっくり言えば、
『マンションのお金を何年にもわけて、経費に出来るよ!!』っていうことらしいです。

その仕組みについては、ざっと書くと以下のようなことです。

①賃貸経営によって得られた不動産所得は、総合課税と言い、
 給与所得と合算して課税される。

支出を伴わない減価償却費を計上することで、不動産所得をマイナスにする。

③給与所得と合算することで、給与所得の黒字を減らし、税金を軽くする。


ということです。
これだけを見ると、節税出来てお得なような錯覚に陥りますね。

では、現実の問題点を書いていきます。

(1)マンションは車と同じで、買った瞬間に価値が何割か下がる。
 特に新築のマンションだと2〜3割は下がります。
 すなわち、1500万円のワンルームマンションを買うと、
 買った瞬間、300万円〜450万円損します。
 いくら節税できたとしても、実際、300万円以上の損が発生します。

(2)家賃収入の減少+空室のリスク
 当然、空室になったら家賃収入が入ってきません。
 全て自己負担です。(赤字が増える分いっぱい節税はできますが)
 これでは本末転倒すぎてしまいます(笑)。
 新築であれば、しばらくは空室になることはないと思いますが、
 将来的には、老朽化+人口減少+供給過剰(特にワンルーム)により、
 空室のリスクは上昇します。
 特に、家賃は必ず下がります。当たり前ですが・・・。
 ですので、収入はどんどん減る一方だけど、
 税金はほとんど変わらず、修繕費は増える一方といった、
 状況となることが容易に想像されます。

(3)管理費+修繕費+固定資産税
 管理費と修繕費は毎月支払わなければいけません。
 また、年に1回の固定資産税も必要です。
 特に、修繕費は、将来マンションが老朽化してくると、必然的に高くなってきます。
 10年に1度、大規模修繕もしなければいけません。
 その費用も当然、修繕費として大家さんにかかってきます。

(4)購入時にも、不動産所得税、登録免許税、印紙税などの税金がかかる。
 節税目的のはずなのに、しっかり税金を払わなければいけません。
 なんとなく本末転倒な気がします。

(5)現金購入でない場合、銀行のローン金利を払わなければいけない
 販売業者は必ず、自社が指定するローン会社とのローン契約を勧めてきます。
 一般的に普通の銀行のアパートローンよりも金利は高いです。
 30年以上、金利としてローン会社にお金を貢がなければいけません。

ざっと書いただけで、これだけの問題があります。
確かに節税は出来ますが、それは純粋に赤字になっているだけで、
本末転倒すぎです。

結論としては、明らかに損なので、

電話勧誘によるマンション投資は絶対に行わないようにしてください!!

後日談を含め、自分の身の回りには、こういった怖い話がたくさんあります。
何卒気をつけてください。
後日談やその他のお話については、要望があればまた書きます。