研修医マニュアル

研修医生活を送る作者が研修中に学んだこと、ポイント、その他を解説。

基本手技

髄液検査

【基本的知識】

髄液の多くは脈絡叢で産生(500〜700ml/day)される。

成人の髄液量は約140〜270ml
髄液検査は2〜3本のスピッツで採取して、1本目を髄液一般検査に用いる。

髄液は、タンパク量が少なく、浸透圧が低いため、

細胞変性が極めて早いので、細胞検査は採取後1時間以内で行う。
 

【髄液の外観】

無色透明 → 正常

混濁   → 高度細胞数増加

日光微塵 → 軽度〜中等度細胞増加

血性   → 頭蓋内出血、穿刺時の血管損傷

キサントクロミー → 頭蓋内出血後(くも膜下出血等)


病気別で言うと、
細菌性 → 混濁、膿性
結核性・真菌性 → 水様〜黄色調 
ウイルス性 → 水様 
くも膜下出血 → 血性(またはキサントクロミー)

基準値は次のページに記載。


続きを読む

血液培養(血培)

 血液培養の手順をまとめました。
 研修中、必ず行うことがあると思うので、知っておくと便利です。


写真 のコピー









【準備】


1.看護師さんに『血培とります』と宣言する。

→血液培養は一人で採血することが難しい所があります。

 忙しくなければ、介助についてもらった方がスムーズに行えます。

※他の手技でも同様ですが、周囲の人に声かけしておくことは大事です。


2.物品の準備

 血液培養ボトル、消毒薬(アルコール綿、イソジン、クロルヘキシジン)、
 シリンジ、針、滅菌手袋を用意する。これらの物品は、各病棟のどこにあるか覚えておく!

 手洗い、マスク着用も忘れないようにする。


3.患者さんへの説明

 普段の採血とは消毒方法や採血回数が異なるので、患者さんも驚かれるかもしれません。
 検査の必要性をしっかりと説明し、普段の採血とあまり変わらないことをお伝えする。


【採血】


1.消毒

 アルコール綿で穿刺部位から直径20cmぐらいをゴシゴシこすってきれいにする。

 特に汚染が顕著な可能性がある下肢は厳重にきれいにする。


2.消毒(2回目)

 イソジンで 内側から外側へ円を描くように 消毒する。2回行う。


3.乾燥

 イソジンは約2分で十分な消毒効果を得ます。
 すぐに処置を行わないようにしましょう。
 

4.清潔手袋装着

 清潔手袋を装着する。
 この時、手袋が入っている紙は、
 物の置き場に利用するかもしれないので、清潔にしておく。


5.物品の受け取り

 介助者からシリンジ、針を受け取る。もちろん、清潔操作で。


6.穿刺

 患者さんに声をかけながら、穿刺を行う。
 静脈は陰圧を強くしても流入量はあまり変化しないので、
 力をぬいてゆっくり吸引する。採血量は20ml。 


7.ボトルへ注入

 針刺しに注意しながら、嫌気性(Anaerobic)用ボトルから注入する。10ml注入したら、残りを好気性(aerobic)に注入する。


これらの操作を2回繰り返す。

→正確な診断を行うために血液培養は必ず2セット必要です。



【参考文献】


創傷処置

研修医が出来なければいけない創傷処置の一つに、縫合があります。

特に、真皮縫合、皮下縫合、単一結節縫合、水平マットレス縫合、垂直マットレス縫合は研修医中にマスターしておきたい手技です。

また、医療用ホッチキスであるSkin Staplerも使えるようになっていると便利です。

続きを読む

Barthal Index(バーサルインデックス)

 代表的なADL評価法

 自立していれば100点、すべて介助してもらっていれば0点という採点法。

 食事、整容など10項目に5点から15点の配点がされている。

 
 BI100点は、病棟内自立であり、一人で社会生活を営めることを意味しない。

 100点だからといって、独居可能というわけではない。 

【長所】

 ・Barthel indexは採点者を選ばず、評価の際に誰がやっても、似たような点になる。
 ・採点する時間が短くて済む。
 ・多くの施設で採用されている為、入院するとき
40点以上あればだいたい家に帰れる、など
  予後を予測したり、転院時に申し送りとしても点数を利用できる。

 

【短所】

 採点が5点刻みである為、症状の改善が捉えにくい。

 
 

【評価項目(10項目)】

①食事

②車椅子からベッドへの移乗

③整容

④トイレ動作

⑤入浴

⑥歩行

⑦階段昇降

⑧着替え

⑨排便コントロール

⑩排尿コントロール

 

【評価】

60点以上:介助が少ない

40点以下:かなりの介助を要する。

20点以下:全介助

 

 <Barthel indexを評価する際に用いると便利なサイトです。>
 

Barthal Index評価シート

http://www.kyorin-u.ac.jp/univ/user/medicine/geriatrics/pdf/btl.pdf

 

Barthel index評価シート+意欲の指標(Vitality index)+MMSEのセット

http://www.crsu.org/chears/pdf/65situmonnsi.pdf     

SpO2とSaO2

SpO2(経皮的動脈血酸素飽和度)Saturation of pulse oximetory oxigen

【測定方法】パルスオキシメーター

・動脈血中のヘモグロビンのうち、何%が酸素と結びついているかを表す。

→90%以下で酸素飽和度低下状態




PaO2(動脈血酸素分圧):Partial pressure of arterial oxygen

【測定方法】動脈血(血液ガス分析:血ガス)

肺における血液酸素化能力の指標
→呼吸機能(ガス交換)の評価ができる。

→60Torr以下で呼吸不全



SpO2とPaO2対応表対応表を作ってみました。
ざっくり覚えておくと便利です。
20120804023515ca0


























SpO2について、もっと詳しく知りたい人は、

以下のサイトを参考にしてください。
とても勉強になります。

コニカミノルタ センシング株式会社 SpO2を読む話(パルスオキシメータの基礎) FC2 Management
記事検索
ランキング
ギャラリー
  • 脂質異常症
  • 病院食(検食)
  • 病院食(検食)
  • 病院食(検食)
  • 病院食(検食)
  • 病院食(検食)
  • 病院食(検食)
  • 病院食(検食)
  • 病院食(検食)
相互RSS
  • ライブドアブログ